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昔も今も [街]





昨年の暮れに「あ、百人一首が読みたいなぁ」と、なんとなくココロに浮かんできました。
あちらこちらの本屋で探しながらも本屋にはなくてアマゾンで買い求めました。
田辺聖子さんの「田辺聖子の小倉百人一首」の文庫本です。


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もちろん、すべての歌に彼女の解説がつき、作者や歌に関連する逸話も併せて書かれています。
解説がないと古文に無知なおっさんには難しいものですから。
ときどき与太郎青年や熊八中年が解説に登場し茶々を入れては笑わせてくれますよ。


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古典が苦手だった僕ですが、20代に彼女の古典案内「文車日記」を読んで、苦手意識が薄れました。
源氏物語は途中で挫折しましたけれど、ね。
主人公の光源氏にオトコとして嫉妬したわけではありません。
どこが面白いのか、今でもわかりません。
念のために、です。


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通勤電車の往復の間、一日一首から二首のペースで楽しんでいます。

         32番 山川に 風のかけたる しがらみは
                                                流れもあへぬ 紅葉なりけり
                                                            by 春道列樹(はるみちのつらき)

この歌は好きでも嫌いでもありませんが、解説にあった彼の別の歌は気に入りました。

  「年のはてによめる」として、
                  昨日といひ 今日とくらして あすか川 流れてはやき 月日なりけり

『昨日はこうだった。今日はこれをしないといけない。明日には(飛鳥川にかけている)この予定があるといいながら、あっという間に月日がたってしまった、はや一年か。 ・・・ ­­永遠に人はこの感慨をくりかえす。』
ニンゲンの気持ちは今も昔も変わらへんなぁと共感です。
お聖さんの解説のように今年の暮れには同じコトを思うのかもしれません。
憶えておいて、どこかで使ったろ、です。
と、云いながら、このブログですでに使ってしまいましたよ。
ま、いいか、です。


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話しは変わって、坊主めくり。
百人一首とくれば坊主めくりです。
ルールはおぼろげに憶えていそうないないやら、です。
蝉丸さんには役目があったような、なかったような。
子どもの頃に遊んだきりですから、あやふやなのは仕方がありませんね。
あとで調べてみるといたしましょう。

そういえば蝉丸さんの句。
   10番 これやこの 行くも帰るも わかれては
                                          しるもしらぬも 逢坂の関

逢坂の関ってどこにあるんやろ?
大阪・茶臼山の隣に逢坂があるけど、そこやろか?
あとで調べてみるといたしましょう。

で、僕が若い頃から一番好きな歌です。

       43番 あひみての のちの心に くらぶれば 
                                           昔はものを 思はざりけり
                                                                   by 権中納言敦忠(ごんのちゅうなごんあつただ)


やはり昔も今も恋の歌が好きなロマンチックおやじなのですよ、僕。

まったく関係ありませんが、今日の写真はすべて横位置写真で、縦位置写真がありません。
僕にしては珍しいコトですよ。
ま、たまにはこんなコトもあるものです。
無粋なおやじが百人一首を読み始めるくらい珍しいコトに比べればナンテコトないですよ、ね。







あしあと(121)  コメント(4) 
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あしあと121

コメント 4

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tommy88

逢坂の関は「茶臼山の隣」ではありませんでした。滋賀県、琵琶湖のしっぽ、一番下に面する小さい山。昔の人には数百メートルでも高い山なんでしょうねと、実感。今回、車で鋸山に登り、下りの急な階段に恐れをなしています。
13、瀬を早み、33、筑波嶺の、この二首が好きです。スタンダールの言う結晶作用は不安定によってこそと、思います。地方公務員になって安定を手に入れ、ときめきが減少していき、わくわくドキドキを失っていき、退職後はさらに、そう言えばないよなぁーって思うのです。いまは東野圭吾に頼る日々、新作が出てこないので澱んでおります。ただ、南房総に活路を見出すかもしれない現在です。

by tommy88 (2019-01-20 06:40) 

斗夢

源氏物語は読んだとは云えません、ちょっと覗いただけですから。
なんで名作なのかわかりません。たかが女好きな男が女を
漁る話じゃないですか。
ちなみに、毎年ノーベル賞候補になる方の小説は、わたしの
脳に刺激を与えてくれません。
by 斗夢 (2019-01-20 06:45) 

あるいる

tommy88さん

コメントありがとうございます。
google mapで調べましたら、琵琶湖のしっぽ、大津の南にありました。
すぐ近くには蝉丸神社もありますが、わざわざ行きたいとは思わなかった不精者です。
茶臼山の隣ならついでに立ち寄るコトもできるのですが、「真田幸村最後の地」とある看板をチラ見しながらも未だ行ったコトのない筋金入りの不精者ですよ。
瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に あはむとぞ思ふ
                 崇徳院
この歌は77番で、13番が陽成院さんの「筑波嶺の みねより落つる みなの 恋ぞつもりて 淵となりぬる」です。
で、33番は紀友則さんの
久方の 光のどけき 春の日に しづこころなく 花の散るらむ
で、ひびきもやさしい春らしい大好きな歌です。
ちょっと勘違いされたのだと、勝手に決めました。
崇徳院さんの歌は落語にも登場し、その落語のタイトルも「崇徳院」
昔の庶民は普通に百人一首を口ずさんでいたようで、現在の庶民よりも文化度は高かったのかもしれません。
13番はやさしい恋の歌、77番は激しい恋の歌です。
パパさんもかなりのロマンチストだとあらためて再確認でした。
ときめきが減るから時間が経つのが早い。
これはチコちゃんの解釈でした。
ロマンチストにはわくわくどきどきが欠かせません。
ときめきと好奇心、これもロマンチストには欠かせません。
ときめきも好奇心も残念ながらものぐさには勝てません。
不精者の僕がいい見本ですよ。

by あるいる (2019-01-20 15:38) 

あるいる

斗夢さん

コメントありがとうございます。
源氏物語は54帖からなる短編連作集だと思っているのですが、そのどれもが中途半端な人物描写でつまらなかったのです。
超簡単に云えば、光源氏という天皇のこどもの人生と恋愛の話しですよ。
その都度、それなりの感慨やココロの動きはありますが、僕のココロには届きませんでした。
王朝の雅からはほど遠いおっさんですモン。
万年ノーベル賞候補のお方の小説は、僕のイメージをかなり刺激してくれます。
やさしい日本語でイメージを刺激してくれる作家は少ないですよ。
ちょっとSFっぽい設定も面白いです。
これも好みなのかもしれませんね。
花村萬月さんの刺激溢れる設定と表現の小説も好きですし、ね。
これもまた好みなのかもしれませんね。
それぞれの作家で違う世界観があるから小説は面白いですし、ね。

by あるいる (2019-01-20 15:54)