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ベスト10 [植物]



うっかりしていました。
十二月になると気をつけているはずなのに、うっかりとしか云いようがありません。
年末恒例の「週刊文春・ミステリーベスト10」の掲載号を買い忘れ、図書館の帰りにコンビニで買いました。
ほっ。


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ほっと安心するほどのコトではないのですが、なぜか、ほっ、です。
このベスト10の書評を読まないと年末が来た気がしないのですよ。
参考にさせてもらっています。
俳優の小泉 博さんが審査員のひとりとして批評と案内を書かれていた頃は、もっと参考になっていたのですけれど、ね。
好みの波長が合っていたようですよ。


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で、今年の国内部門一位は東野圭吾さんの「沈黙のパレード」でした。
まだ読んではいませんが、図書館へは以前に申し込み、ただいま171人目の順番待ち状態です。
蔵書数が44冊ですから、来年早々には順番が回って来そうです。
楽しみですよ。
長い冬の夜には上質のミステリーが似合います。


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2位以下の作品はまったく読んでいませんし、今までの書評を読んでいても食指が動きませんでした。
ま、いいか。
で、海外作品。
1位のアンソニー・ホロヴィッツさんの「カササギ殺人事件」はこれから読み始めるところです。
ベスト10のうち5作品は読みましたが、僕にはいまひとつでした。
ジョン・バードンの「数字を一つ思い浮かべろ」なんて、こねくり回した机上の空論的証明が陳腐でした。


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で、話しは変わって、週刊文春。
毎年、この特集が載る号だけは買い求めます。
以前は、毎週買っていました。
田辺聖子さんの連載エッセイが楽しみでしたが、向田邦子さんの「無名仮名人名簿」の連載が始まってからはこのエッセイを最初に読むようになりましたよ。
短編集の「思い出トランプ」も素晴らしい作品ですが、「父の詫び状」が僕の中では彼女のベスト1です。
まったく彼女とは無関係ですが、文春掲載の「淑女の雑誌から」ももちろん密かに楽しんでいましたけれど、ね。
今は昔、です。

そんなあれやこれやを思い出した師走の一日でしたよ。
思い出は色褪せないでほんのりとあたたかいのですが、師走の風は冷たいです。






あしあと(118)  コメント(8) 

あしあと118

コメント 8

コメントの受付は締め切りました
(。・_・。)2k

え〜〜〜 171番目 そんなに待つ人がいるんですか?
かなりの衝撃です
しかも 同じ本が44冊もあるんですよね?
しかも それが無料で借りられるって事ですよね?
図書館 侮れませんね  いや〜 ビックリした

by (。・_・。)2k (2018-12-09 03:25) 

斗夢

何故かわが家の奥様は東野圭吾が好きらしく文庫本を買ってきます。
読み終わるとわたしのところに回してきて、読めと強制されます。
by 斗夢 (2018-12-09 05:24) 

tommy88

「好みの波長が合う」というのは相方として重要なことです。私にとって安吾や村上龍さんがそうで、そのお勧めはチェックします。あるいは妻の好みにも合わせ始めている私です。「沈黙のパレード」、忙しく働く妻は止まったままです、勿体ない。自転車通勤だから読書時間は稼げないようです、勿体ない。
サイゼリヤからは年に何度か報告が来ます。それを信じて言うなら食材はイタリアからの輸入と、国産でした。長期の円安と人件費の高騰が響いているようですが、人の削減は進んでいます。天丼の「天や」はお婆ちゃんかアジアの同胞が従業員です。安く働く「人材」だけがもてはやされるギョーカイでしょうか。
妻に、障がい者の申請をしろよと言いますが、断固拒否。人工股関節にすれば良いのだから、気を使って歩くと。人工股関節の寿命と自分の寿命を考えて、まだ暫くびっこです。昔はよく一緒に歩きましたが、今は労わって、妻の状態次第です。大阪万博は一緒に行きたいと、私の生きる希望、さて同行可能か。体重移動が困難なようで、酔うと歩けません。外で飲むときはハイヤーで帰る以外ダメで、宿泊かご近所になります。それでも自分サイズで楽しむ妻が好きです、なんてのろけ禁止ですよね。
向田邦子さんの新作を読みたいと思い続けていますよ、勿体ない。

by tommy88 (2018-12-09 06:40) 

あるいる

(。・_・。)2kさん

コメントありがとうございます。
はい、この「沈黙のパレード」は今日現在の予約が1349人に達しています。
一年以内に順番が回って来ない方もいますね。
気の長い方もいらっしゃるものだと、ちょっと驚きです。
僕の予約中の本で一番長い順番待ちは77番目になっている平野啓一郎さんの「ある男」で、予約数は300人を超えていますよ。
これは24冊の蔵書ですから来年早くに順番がまわって来そうです。
図書館の運営は税金でまかなわれています。
図書館という市民サービスを有効利用しないテはありませんよ。
冬になると暖房が入る図書館、浮浪者もどきのお方が寒さや雨をしのぐために長居されると臭いが気になりますが、ま、しかたありませんね。
あまりひどいと、図書館員の方が注意されているようですし。
弱者にやさしい図書館。
ホントは図書館ではないそれなりの施設があればいいのですけれど、ね。
大阪万博の費用でまかなえるはずですよ。

by あるいる (2018-12-09 15:12) 

あるいる

斗夢さん

コメントありがとうございます。
本を読むのは子供の頃から大好きでしたが、唯一苦手だったのが読書感想文を書くための指定図書を読むコトでした。
こどもの頃から天邪鬼の僕、お仕着せの本にはかなり抵抗感がありました。
自由選択の読書感想文を書くのはなんの苦労もなかったのですけれど、ね。
本だけでなく、アレをしろ、コレをしなさいと指図されるのは今でも苦手ですよ。
ホント、わがままなおっさんです、僕。


by あるいる (2018-12-09 15:16) 

あるいる

tommy88さん

コメントありがとうございます。
忙しい上に股関節の具合がよろしくないとなれば、なかなか本を読む気にもなれないのかもしれませんねと、ちょっと心配です。
せめて次の読書候補に、ですよ。
と、今日もまたいらぬお節介でした。
ごめんなさい。
『それでも自分サイズで楽しむ妻が好きです』 はノロケではありません。
ママさんバスケットの選手としてコートの中を走り回っていたママさん、一番はがゆい思いをされているものだと勝手に想像です。
そんなママさんが自分サイズで楽しまれている生き方に拍手ですし、そんなママさんを応援されるパパさんにももちろん拍手です。
向田邦子さんの特集本が何年かごとに出版されますが、いつもどれも変わり映えはしません。
それでもときどき無性に彼女の作品を読みたくなり、引っ張り出しては読み返しています。
新作が永遠に登場しないのが残念でなりません。
一番残念に思っているのは、亡くなったご本人かもしれませんけれど、ね。

by あるいる (2018-12-09 15:34) 

rannyaβ

向田さん、わたしも好きです^^;
どのエッセイか忘れましたが、お父さんを真っ暗な中、迎えに行き
名前を唱えながら歩いたというエピソードが好きでした
妹さんがやっていた、ままやというお店に友達とよく行ったのも
懐かしい思い出です
by rannyaβ (2018-12-09 18:36) 

あるいる

rannyaβ さん

コメントありがとうございます。
「霊長類ヒト科動物図鑑」に収録されている「知った顔」というエッセイの中のエピソードですよ。
短い文章ですから、載せておきましょう。
著作権侵害にはならないと勝手に決めました。
  
 あれは、たしか夏の晩だった。
 父の帰ってくる時間に、物凄い夕立が来た。私は傘を持って駅へ急いだ。早くゆかないと間に合わない。うちの父は性急で、迎えが来るとわかっていても待たずに歩き出す性分である。当時、うちは東急祐天寺駅のそばだったが、いつもの通り、近道になっている小さな森の中を小走りに歩いた。
街灯もないので、鼻をつままれても判らない真暗闇である。
向う側から、七、八人の足音がする。帰宅を急ぐサラリーマンに違いない。
もしかしたら、この中に父がいるかも知れない。しかし、すれ違っても、顔も見えないのである。仕方がない。私はスレ違うたびに、
「向田敏雄」「向田敏雄」
父の名を呟いた。
「馬鹿!」
いきなり怒鳴られた。
「歩きながら、おやじの名前を宣伝して歩く奴があるか」
父は傘をひったくると、いつものように先に歩き出した。
あとで母は、
「お父さん、ほめてたわよ」
という。あいつはなかなか機転の利く奴だと、おかしそうに笑っていたという。

短い無駄な装飾も過不足もない小気味いい、そして、しみじみとした情感まで漂ってくるような文章です。
この文章と視点が好きなんだと、あらためて思いますよ。
新作が永遠に登場しないのが残念です。


by あるいる (2018-12-10 03:16)